愛知県蒲郡市におけるEM活動

千賀勝敏氏みかん園でのEM活用

『みかん園の再生』

「このままじゃあみかんの木も私らの体も、もうだめ!」

という悲痛な叫びから2003年4月、千賀勝敏氏のEMみかん作りが始まった。
千賀氏は、選果場の評価委員を長年務めてきた地域のリーダーであるが、その彼ですら農薬と化学肥料漬けの慣行農法では完全に行き詰まっていた。

行き詰まりの原因

  • 農薬と化学肥料によって土が死に、漆喰のようにカチカチになっていた。
  • 土が死んだために樹勢が衰え病気や害虫に対する耐性がないのでさらに農薬を使用。
  • 収量も品質も年々下がっていくので、さらに化学肥料を多用。
  • 農薬をまくたびに、身体にも財布にも大きな負担。


200倍に希釈したEM2次活性液を葉面散布しただけで樹勢が一気に回復。EMぼかし(写真右)やEMたい肥も使い始め、現在では農薬はほとんど、化学肥料は一切使わない。
拡大写真

手作りのEMぼかし。
コストは大幅にダウン


EM使用後の変化

  • 土が軟らかになり、表面には善玉菌の白い菌糸があちこちに見られる。(図下左)
  • 葉の色・つや・張り・厚み・数などが劇的に変化。
  • 果実1個に葉を8枚に調整するのが普通だが、1個に5枚でも余裕あり。そのため従来の2倍ほどの果実が一枝についているが、木は元気そのもの。粒の大きさもそろいほとんどが出荷の対象となる。(図下中)ハウス栽培では1反当り4〜5トンがせいぜいだが、余裕を持って作っても8トンは収穫できそう。
  • 味が濃く、4〜5等品のくずみかんでさえ慣行農法の1〜2等より評判がよい。
  • 千賀夫妻の健康も回復。畑に出るのが楽しくて仕方がなくなった。これまであとを継ぐことを拒否していた息子夫婦まで急にやる気になり、将来が一気に明るくなった。


拡大写真
.
拡大写真
EMぼかしをまいた部分に発生した白い菌糸 元気いっぱいの葉と、粒のそろったみかん