コスモEMタウン

自然派ワインの販売を始めました!

コスモEMタウンでは、酒販免許を取得し自然派ワインの販売を始めました。当店のキャッチフレーズ「健康・環境・エコショップ」に従い、厳選したワインを販売します。

第1弾はフランスのロワールでビオディナミという農法で栽培したブドウを醸造している新井順子さんのワインです(5000円)。

新井順子さんの本によると、新井さんは2002年からミッシェル・オジェ氏にビオディナミ農法を教えてもらい、ワイン造りを始めました。また、ワインのインポーターとしても活躍し、日本の自然派ワインブームを牽引しました。現在は「Avec J」というブランドを立ち上げ、新井さんが太鼓判を押すワインを日本に輸入しています。

第1弾のワインは他に、Avec Jブランドでビオディナミの白ワイン(3600円)、同じくAvec Jブランドでビオロジックの赤ワイン(2100円)の合計3種類です。皆様のご来店を心待ちにしております。

さて、ビオディナミのワインを販売する訳ですが、なぜ難解な農法であるビオディナミが業界標準になったのか、その原因を述べたいと思います。

その原因は、ルロワ社のラルー・ビーズ・ルロワ(マダム・ルロワ)氏がビオディナミに挑戦し成功させたことが最大原因であると思います。

星谷とよみ著「マダム・ルロワの愛からワイン」によると、マダム・ルロワは、1987年のある日、友人のマダム・ジョリーに電話しました。「私自身が買い付けたいワインが、なくなってきたのです。土が悲鳴をあげているわ。マダム、お願い、あなたの農法を私に教えてください。」

そして、マダム・ルロワはロワールのマダム・ジョリー、ニコラ・ジョリー親子の畑に行きました。マダム・ルロワ曰く「何よりも私を感動させたのは、ニコラさんの畑の美しさでした。黒々とした生命力のある土。畑の周りに生えている昔ながらの雑草。ひと目で、健康な畑であることがわかりました。馬が土を耕し、畝の美しさに感動すら覚えました。葡萄の木々も生きていて、果実も生きていて、そして何よりクーレ・ド・セラン(ジョリーさんのところの白ワイン)が、畑の転換の正しさを物語っていました。私はこの親子から全てを学んだのです。」

マダム・ルロワは1988年にはドメーヌ・ルロワを立ち上げ、現在大成功を収めています。マダム・ルロワとDRC社との関係、現在のDRC社の農法については割愛します。

次に酸化防止剤について、説明します。

大橋 健一著「自然派ワイン」によると、酸化防止剤に使われる亜硫酸は4種類。

  • 亜硫酸ガスを圧縮したボンベ・タイプのもの
  • 少量の水に溶かして販売される亜硫酸水
  • カリウムと結合させたメタ重亜硫酸カリという顆粒状のもの
  • 小樽内に入れてイオウ燻蒸するディスクやチップと呼ばれている小さなリング状のもの

当店で現在販売している3種類のワインは酸化防止剤(亜硫酸)無添加です。頭が痛くなりません。

最後にワインの飲み方ですが、できるだけ時間をかけ食事を楽しみ、食事中に変化する自然派ワインの味、香りを楽しんでください。

渡辺良平著「3日目のワインがいちばんおいしい」によると、下記の5つのタイプのワインは、開けたその日より、2日目、3日目の方が味わいが変化しておいしく進化するとのことです。

  • タンニンのしっかりとした若い年号の赤ワイン
  • 酸のしっかりとしたピノ・ノワールなどの赤ワイン
  • 樽熟成を経たコクのあるアメリカやオーストラリアの白ワイン
  • 酸のしっかりとしたヨーロッパの白ワイン
  • 酸化防止剤の使用が少ない自然派ワイン